概要
当院のオペ室では、1日3~6件、年間800件の整形外科手術・心臓血管外科手術・心臓カテーテル治療を実施しています。また、手術室には、医師・看護師だけではなく臨床工学技士も常駐していますので、危機管理や人工心肺装置の操作(パーフューニュージョン)やカテーテル治療等も協力しチーム医療を提供しています。中央材料室は手術室に隣接し、手術室及び病院全体の滅菌業務を行っています。
部門内容
[オペ室業務]
〇整形外科
膝関節手術・股関節手術(人工骨頭)、肩腱板断裂形成手術(関節鏡による低侵襲手術)、脊椎手術、その他外傷による骨折手術など、幅広い専門的手術を行っています。
関節鏡手術の概要
関節を大きく切開せず、小さな切開部から内視鏡(関節鏡)を挿入します。カメラの映像をモニターで確認しながら、関節内部の損傷状態を確認し手術を行います。小さな傷口で手術を行うため、身体への負担が少なく、術後の回復が早いことが期待されます。

人工骨頭置換術(膝関節・股関節・肩関節)の概要
関節の軟骨がすり減ってくると痛みが強くなり、関節自体の動きが悪くなったり、歩きにくくなってきます。障害のおこった関節を金属やセラミック、ポリエチレンなどでできた人口の関節で入れ替えることで、痛みがなくなり関節の動きがよくなって動かしやすくなりQOL(日常生活の質)を高める治療効果の高い手術です。手術は人工物を扱うため、無菌操作を徹底し皮膚の清潔を保ち、感染予防のためクリーンルームで術野の医師や看護師は特殊なPPE装備で行います。
脊椎手術
神経の圧迫を取り除く「除圧術」不安定な背骨を安定させる「固定術」脊椎の変形を正す「矯正術」などがありますが、手術は症状や病変の程度、合併症に応じて選択されます。
〇心臓血管外科
心臓・大血管・末梢血管の疾患に対する手術、開心術や非開心術に加えて患者の負担が少ない低侵襲手術やカテーテルを用いた治療法や下肢静脈瘤の日帰りでのレーザー治療(高周波・低周波)も行っています。
〇形成外科
福島医科大学病院の専門医により皮膚・皮下の腫瘍の切除や眼瞼下垂手術など患者さんのQOLの向上を重視し行っています。
〇外科
腹腔鏡手術(胆嚢摘出・ヘルニア根治)を行っており、開腹手術に比べて傷跡が小さく、回復が速いため早期社会復帰が期待できます。
[心臓カテーテル室業務]
心臓カテーテルにより狭心症・心筋梗塞などの診断をします。血管内治療では狭くなった血管をバルーンで広げたりやステントを留置したりします。不整脈治療ではペースメーカーの埋め込み・リードレスペースメーカー(低侵襲)を行います。
〇カテーテル検査とは
心臓カテーテル検査とは、足の付け根の動脈・静脈、あるいは腕の動脈から、心臓の各部屋や血管(冠動脈)に細く柔らかい管(カテーテル)を入れ、その中の圧力を測定したり、造影剤を使って心臓の各部屋の大きさ、筋肉・弁の動き、冠動脈が狭くなっているかどうかなどをみたり、不整脈の原因は何かなどを詳しく調べる検査です。



〇カテーテル手術とは
カテーテル手術は、狭くなった動脈を広げるための治療法です。2~3ミリくらいの細い管(カテーテル)を手首、肘、足のいずれかの動脈に挿入し、血管の狭くなった部分にバルーン(風船)を膨らませて、血管を広げます。
必要に応じて、血管を広げた部分にステント(小さな金属製の網状チューブ)を留置し、再び狭くならないようにします。
手術時間は通常1~2時間程度で、患者さんの負担が少ないのが大きなメリットです。当院での入院期間は通常2泊3日程度です。

〇カテーテル治療
医師、看護師など多職種と連携して冠動脈疾患、末梢血管疾患、不整脈疾患などの検査・治療を行っております。緊急時には人工呼吸器、麻酔器、除細動器、体外式ペースメーカ、補助循環(IABP、ECMO)なども行っております。
カテーテル分野は日進月歩著しく常に知識のアップデートを行い、検査・治療における役割を全うする必要があります。
〇カテーテル検査
冠動脈や心血管の形態的評価である造影が主たる検査です。ポリグラフ、心臓電気刺激装置(スティムレータ)などの機器を使用し、心内圧測定、心拍出量測定、弁口面積算出、シャント率算出、酸素消費量測定、冠血流予備量比(FFR)、心臓電気生理検査(EPS)などを行っております。また、心筋症診断のための心筋生検も行われているのが特徴です。
〇冠動脈カテーテル治療
年間約300例のPCIを行っており、ポリグラフによる患者生体情報のモニタリング、血管内超音波(IVUS)などの画像診断機器、バルーンやステント(金属製の網状チューブ)を使用して狭くなった冠動脈を治療しています。
〇末梢血管カテーテル治療
当院のEVTは年間約60例行っており、閉塞性動脈硬化症の治療を冠動脈と同様にバルーンやステントを使用して治療を行っております。
〇植込み型心臓電気デバイス(CIED)
ペースメーカまたリードレスペースメーカの植込み時の清潔野業務を含め、植込み時の測定、設定その後の外来での管理を行っております。
活動紹介
手術室に入室した患者さんには、手術の創部以外の侵襲がないよう、情報をチームで共有し看護師が麻酔下にある患者さんの代弁者となって体位固定や麻酔、手術介助を実施しています。患者さんの消耗が最小限となるような看護を目指しています。
予定手術に加えて緊急カテーテル治療が多いのが特徴です。治療が必要な患者さんは状態がめまぐるしく変化します。その対応は知識だけでカバーできるものではありません。知識に基づく経験があって初めての個の実践能力になるものと考えます。何よりも患者さんが須賀川病院で手術・カテーテル治療して良かったと思えるような対応を心がけたいと考えています。

